遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

新しくて懐かしいもの

ClariSの「コイセカイ」を聴いていると、最近のClariSとは違うようなでもどこか同じであるような不思議な感覚を覚えます。曲調が明るくてそのあたりは新機軸なのでしょうが、でもどこを聴いてもClariSそのものです。そして懐かしく感じます。
その秘密は「コイセカイ-instrumental-」を聴いてわかったように思いました。伴奏が昔ながらのピアノ、バイオリン、ドラム、ブラス(金管楽器)、ギターなどの楽器で演奏されていて、今のエレクトリックサウンド(もっとも上の楽器もコンピュータが作った電子音かもしれません)とは異なるから、ではないでしょうか。
結局のところ私は人生の大半で上記の音を聴いて来たから「懐かしい」と感じるのでしょう。人間の体験というのは結構人生の初期のうちに印象を固定してしまい、好みがそれによって決定づけられるのかもしれません。

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