遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

only oneにはなれるかも

今年の東京大学の入学式は馬渕俊介さんという方が祝辞を担当されたようです。私はまったく知らない人ですが、東京大学のホームページでその全文が公開されています。
特に「一つの分野で世界のナンバーワンになることは、とても難しい。ですが、いくつかの重要な分野の経験やスキルを、自分だけにユニークな組合せとして持っていて、それらを掛け算して問題解決に使えるのは自分だけという「オンリーワン」には、なることができます。」というところに共感を覚えました。彼はそのためには、自分から困難に飛び込んで行って経験を積むことが必要と話されたようです。
自分から飛び込んで行くのは常人には難しいとは思いますが、そのつもりがなくても人生は困難の連続ですから、それをベストエフォートで乗り切り、決して逃げない(逃げなければならないこともあります)でいれば、彼の言うところの「自分だけにユニークな組合せ」を持つことはできるでしょう。それを社会的な問題解決に活用することが、東京大学という恵まれた環境で学び、卒業した者の使命であると私は思います。
自分の名声や利益のためだけにその有利な立場を利用するのであれば、それはもはや国賊であると私は考えます。
それにしても昨年の話題(インカレに東大女子が参加できない問題)とあまりにもスケールが違い過ぎて軽い眩暈を覚えます。

(3,680)