遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

下り坂での必須装着品

富士山のバス事故ではブレーキのフェード現象が原因ではないかと言われています。やはり高価でも車にはエンジンブレーキを装着しておかなければだめですね。装着していない方は週末にはディーラーに行って、購入をお勧めします。

って、なるほどと思ったあなた、車を運転する資格がありません。

バスがどうなのかはよく知りませんが、最近の自家用車のトランスミッションCVTであることが多いです。CVTではエンジンブレーキが効きにくい傾向があるように思います。うちの車もCVTですが、7段の疑似多段変速比制御が可能になっています。昔乗っていたマニュアルトランスミッション(MT)では4速から3速あるいは2速に落とすと明確にエンジンブレーキが効いたものですが、うちの車では急な下り坂では7速から3速くらいまで落とさなければ有効なエンジンブレーキが効かないように感じます。CVTではなくオートマチックトランスミッション(AT)なら車種によって違いますがドライブ(D)からLやSやBのポジションにシフトすると変速比が大きくなってエンジンブレーキが効く仕組みです(もちろんマニュアル制御の車もある)。CVTとは異なりATの場合はロックアップ機構がトルコンをキャンセルするとギア固定状態になるので、シフト直後以外はエンジンブレーキは効きそうです。ただ、ポジションが1つしかないとエンジンブレーキの効く程度が加減できないので残るスピード制御はブレーキに頼るほかありません。うちの1台前の車は4速ATでしたが、Lのポジションはなくてマニュアルで指定する仕組みになっていました。全体で4速しかありませんから、それぞれの変速比は大きく異なり、緩い下り坂では3速、急な下り坂では2速に落とすとそれなりに適当なエンジンブレーキが効きました。4速MTのときに近い感覚ですね。

もし富士山の事故の原因がフェード現象であって、そのような現象が現れることを運転手が知らなかったとしたら、少なくとも2種免許は返納すべきでしょう。いや、山道を走る機会がある運転手ならどのような免許であれ、知っている必要があります。運転機構に関する知識がないのなら山道を走るのは止めてください。

ちなみにCVTエンジンブレーキを多用すると故障するという記事をよく見ます。そういう車もあるのでしょうが、急な下り坂でエンジンブレーキを使用したくらいで故障するなら欠陥品でしょう。いくらディスクブレーキが主流になってフェード現象が起こりにくくなっているとは言っても、下り坂をずっとブレーキ踏みっぱなしでは危険でしょう。ところで私の車にはクルーズコントロールの機能があるので、長い下り坂で試してみたところ設定速度一定で走るようでした。このときエンジン制御(トランスミッション制御含む)で減速しているのかブレーキで減速しているのかがわからないので、怖くて使用していません。まあ、一般道でオートクルーズコントロールを使用すると、当然信号等に関係なく加速してしまう場面があるのでその方が怖いですね。

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