遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

identityとは

マイナンバーカードに健康保険証や運転免許証を統合する政府の方針が決定したと報道されています。特に健康保険証については24年度には完全移行するということらしいです。

当初マイナンバーは厳重に保管されるものとされ、会社など第三者へ提出(届出)される場合は当該機関で教育された管理者のみがその番号を取り扱うものとされていました。私はマイナンバーカードを家に厳重に保管しており、写しのコピーが必要な場合とカードのパスワードの管理のために役所に行く場合以外は基本的に持ち出しません。それはカードに個人番号と住所氏名と写真が明示され、そこには税金や財産の情報が紐づいているからです。

対面でない場合の本人確認の手続きにはこのマイナンバーカードの写しが求められているケースが多くなってきています。もし私がカードを持ち出している間に紛失し、しばらくの間紛失の事実に気が付かなかったとしたら、その間隙を突いて拾得した第三者が悪用する可能性を否定できません。マイナンバーカードにより本人確認されると、それに紐づくあらゆるデータにアクセス可能になってしまいます。本人確認書類として運転免許証が用いられるケースがありますが、運転免許証に紐づく情報は車の運転に関することに限られ、マイナンバーカードとは格段に得られる情報量に差があります。健康保険証には写真もなく、医療に関する情報だけが紐づいているのでやはり情報量は限定的です。

本来の発行者が目的を設定しそれを説明して普及させようとしているマイナンバーカードは、発行者がその情報を得たいがために任意で実施しているものであり、それに健康保険証や運転免許証のように常時携帯するカードを統合し、さらに統合先のマイナンバーにはすべての情報が紐づいているというのは、個人がその情報を不用意に国家を含む第三者に知られない自由に対する国家による私権の制限であって、マスクの装着ですら強制ではないのに、そのようなマイナンバーカードを強制するのは憲法違反ではないかと思います。

というよりも今の内閣総理大臣が誰なのかよく知りませんが、その人物は物事の重要性がわかっていないのではないか、今すべきこととそうでないことの違いが理解できないのではないかと思われ、甚だ不安になってしまいます。

日本国籍を持っている者の基本的人権よりもそうでない者の生活の豊かさを保証している事実も部分的にはあって、その事実が既に日本国民を蹂躙しているのですが、この一連の現政権の行っている所業をみるに、他国の利益の関係を疑わずにはいられません。

LINEのデータが韓国サーバに保管されていと言われているように、そしてそれが中国からも参照できると言われているように、マイナンバーの情報も他国に管理されることになるのでしょうか。物理的に侵略されるより前に、情報を握られることで他国に支配されるときが来る(あるいは既に来ている)のでしょうか。

もし、今伝えられていることが事実なら、せめてマイナンバーカードの券面の表裏2面に国籍を明示するようにしてほしいと切に願います。日本国民のためのカードなのですから。

(1,700)