遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

保存の形態

長年の道楽が祟って、CDが増えすぎています。大量にあるCDのせいで、他の重要ながらくたが置けなくなっていますので、終活も兼ねて少しずつ整理しています。
最初はCDのプラスチックケースをビニールのファイルタイプのものにして、CDと歌詞カード、裏表紙、帯(あるもの)を収納替えしたものの、これだと厚さが2/3程度にしかならずほとんど効果がなかったので、デジタルデータとして保存することにしました。もちろんCD自体がデジタルデータの記録物ですので、そのまま保存するというわけではなく、PCから取り込んでHDDに保存するという方法です。
物理CDは今のところ私の所有物ではお亡くなりになったものはありません。CDの出はじめには寿命が50年だとかいわれていましたが、私が最初のCDを買ってから既に40年が経っていますが、特に目立った変化もないので、おそらくまだしばらくは大丈夫なのでしょう。一方HDDは容易に死ぬことが予想されるので、当然最低2台に同じデータを保存する(要は手動のRAID1ですね)のですが、3.5インチHDDだと12Vの電源を供給しなくてはならないのが面倒なことと、ガタイ自体が大きくて邪魔になるので、2.5インチHDDをケースに入れてUSB1本で接続して保存しています。2.5インチHDD2台を収容できるRAIDケースもあるようですが、これすら大きすぎて私のデスク周りには置く場所がないため、これは購入しませんでした。NVMeSSD2本(以上)を差せるRAIDケースも販売されているようですが、とても手を出せる値段では購入できないので、これも使用していません。
さて、実際の作業ではいきなりHDDに保存してしまうと2台の同期が難しくなるので、一旦USB接続の外付けSSDに保存し、そこから1台ずつ2台の2.5インチHDDにデータをコピーしています。
保存するデータはSonyのMusic Center for PCでFLACと320kbpsのmp3を作成し、さらにCyberLinkのPower2GoでCDディスクイメージを作成して、これら3つのデータを保存しています。HDD2台にはこの3種類のデータを丸ごと保存した後で、SSDのイメージファイルは消去しFLACとmp3だけを残しています。何かをSSDに残しておかないとどれを取り込んだかがわからなくなるのでこのようにしています。幸いSSDの容量はまだ余裕があるので今のところはこの方法で大丈夫なようです。ちなみにCDのリッピングはPioneerのBDドライブを使用してPure  READのパーフェクトモードで行っています。
しかし、文字にすると簡単なのですが、実際にこれを行うと思ったよりも時間がかかり、実のところあまり作業は進んでいません。しかも取り込んだものを聴いてみると、以前の記憶がよみがえったりするために、このCDは捨てずにおこうかと思ってしまい、結局物量的にほとんど減らないというのも困ったものです。まあこれは私の性癖による部分が大きいのでどうしようもないですね。
上記3種類のデータの容量を足すと大体平均的に1.2GB/枚になります。HDDは500GBを使用している(昔のWindows8のシステムディスクのお古)ので、計算上は500*1000/1024/1.2=406.9‥となり400枚程度は記録でき、何とか収まりそうです。
FLAC一本でいいのではないかとか、イメージ+mp3でいいのではないかとか思わなくもありませんが、ダウンロード購入したものなどCDイメージのないものもありますし、今のところこのような保存形態で方法はほぼ固まりつつあります。
何だか残りの人生のほとんどをCDデータの保存作業で消費してしまうのではないかという笑えない冗談を思い浮かべながら大量のCDの処理に邁進しているうちに秋が来そうです。

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