遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

Microsoft Officeの行方

私はMicrosoft Office Home and Business 2016と、Microsoft 365それぞれ1ライセンスを所持しています。2016は買い切りですが、365はサブスクリプションなので毎年継続する費用が発生します。
サブスクリプションは年間分で支払っている(買っている)ので有効期限は当然1年です。一方買い切りの2016にもサポート期限があり、期限が切れると実質的に使用できなくなります。2016は2015年9月22日にライフサイクルが始まり、メインストリームサポートの期限は2020年10月13日で既に終了していますが、機能追加が行われずセキュリティの更新は行われる延長サポートが2025年10月14日まで継続します。つまり2016の実質的な使用期限はこの延長サポートが終了するときであり、残りはおよそ2年半です。
今日本で販売されている民生用パソコンにはほぼ漏れなくMicrosoft Office 2021がバンドルされています。2021には延長サポートがなく、2026年10月13日のメインストリームサポート終了日が実質的な使用期限です。なんと、両者の販売開始には6年の差がありながら、終了するのは1年の差しかないという驚きの仕様で、今日現在が2023年4月25日ですから、今パソコンを買うと3年半しか有効期限がないOfficeに数万円(Home and Businessなら2~3万円程度)を支払うことになってしまいます。
これなら3年間をOffice 365で繋いでいっても大して価格は変わらないので、バンドル版を選択せず365にしたいところですが、上に書いたような状況でそのパソコン1台でしか使用できない2021を強制バンドルされてしまい、これまた強制的に数万円を支払わされてしまうという運命です。しかも私のように365を既に所有していれば、この1ライセンスだけで何台でもOfficeをインストールでき(同時使用は5台まで)、追加の費用すら必要ないにもかかわらずこの費用が必須です。
普通の人は10年以上(2021を使用している人は5年以上)1台のパソコンだけで生活できるのかもしれません。私のように同時に何台も所有していると、更新しなければならないパソコンが毎年のように発生するので、もしそれをノートパソコンで更新するなら残存寿命が数年しかないOfficeを強制的に買わされてしまうことになります。
2021の強制バンドルを止めるか、せめて10年は使用可能なOfficeのバンドルに替えてもらえないでしょうか。Officeのバンドルはパソコンの価格の一部になり単年度償却か、全体で10万円を超えると特例で3年償却できるので意味がないわけではありませんが、どちらか任意に選べる仕様(3万円くらい安く)にしてほしいなあと、ヨドバシのサイトを見ていて思います。バンドルなしのものもありますが、思い切り高価なゲームパソコンか思い切り安いしょぼいパソコンしかないので選択肢という意味で問題があります。
ちなみにDELLの直販で買うとOfficeなしも選べるのですが、これとは別にマカフィーリブセーフ(1年版)が強制バンドルされる(Inspironの場合)ので、マカフィーリブセーフを所有している私にはやはり無用の長物ではあります(マカフィーリブセーフも何台でもインストールできる)。マカフィーリブセーフをバンドルするくらいならまなふぃの生写真でもバンドルしてもらいたいという気がしないでもありません。
まあOfficeが必要なのかと言われれば微妙ではありますが、デファクトスタンダードとなっている現在ではなければやはり不便ですね。

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