遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

コストプッシュ型インフレーション

私が使用しているソニーノイズキャンセリングヘッドフォンWH-1000XM4 Sの売価が2月1日より値上げされました。
ヨドバシドットコムでは44,000円で売っていたものが48,400円になっています。ただし、WH-1000XM5の発売後はWH-1000XM4は41,800円で販売されていることが多かったので、現在の価格で購入するならば約16%の値上げです。私がWH-1000XM5の発売前に購入したときもその価格でした。
WH-1000XM4 Sのファーストインプレッションは以前ここでも説明しました。その後、立ち上げて使用中に15分で勝手に電源断になる現象が発生するようになり、現在も修正されていません。公式の案内に従って、未使用状態継続時に電源自動オフになるタイマーの設定を切って運用しています。これだと、ヘッドフォンを外してスマホ側の再生は停止できますが、そのまま電源オフを忘れているとヘッドフォン本体は延々と電源入りのままになってしまい、電池がなくなるまで電力を消費し続けてしまいます。
また、初期からのノイズキャンセリング機能オン時のサーというホワイトノイズは解消されていません。音楽を鳴らせば気にはならなくなるものの、静寂とは程遠いノイズには少々がっかりさせられます。
これらのマイナス点を考慮してもよい音で鳴ってくれるこのノイズキャンセリングヘッドフォンはよくできていると思います。しかし、その対価が48,400円の投資であり、耐用年数の期待値が1~2年(ソニータイマーと劣化消耗部品を考慮している。ソニーは消耗部品を一般向けに販売しなくて高額の修理扱いになることが多い)であることを考えると、コストパフォーマンス的にはかなり劣った部類ではないかと感じます。
今ならボーズのQuietComfort 45が35,300円(ヨドバシドットコム2023年2月4日現在)で買えますので、こちらが第一選択肢になることは間違いないでしょう。いやこのボーズのものも値上げされる可能性が高いので、今の内に購入しておくというのも手かもしれません。ただ私はボーズのヘッドフォンを使用したことがなく、店頭でもかけ心地や音やノイズキャンセリングの性能を確かめたことがないので、オンラインで買うのもためらわれるところです。使ってなくても、耳当て部分が劣化していくのであまり早期に手配しておいても無駄になるという理由もあります。もっともソニーと違って耳当て部品の入手性はよいようですので、長期使用という観点からもボーズを選ぶ価値はあるのかもしれません。悩ましいところです。
ちなみにWH-1000XM5も同時に値上げされていて、こちらは直前売価がいくらか覚えていませんが、現在59,400円の値札がついています。ソニーのヘッドフォンが約6万円というのはどうかなと思うところです。私は買わないでしょう。絶対。

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