遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

日本人の6人に1人は偏差値40以下

みなさんご存知のとおり、偏差値は平均値を50として、そこから1σ(シグマ:標準偏差)はなれる毎に10ずつ変化するように計算されます。もし、得点分布が正規分布であると仮定すると、±1σ(偏差値40以上60以下)に分布する割合は全体の約68%であり、偏差値40未満の割合は±1σの残りの割合約32%の半分ですから約16%となって、1/6=0.16666なので偏差値40以下の人の割合は1/6よりは多少少ないけれどほぼそのくらいというのは事実です。

即ちどのようなテストを行って平均が何点であっても、またばらつきが大きくても小さくても、結果の分布が(平均値を引いて標準偏差で割った結果が)正規分布であれば、偏差値40以下の人の割合はおよそ全体の1/6になるので、表題の事実は普遍的な(あくまで正規分布を仮定すればですが)事実であり、PIAAC(国際成人力調査)の日本人の結果が上のようなものであっても驚くことの方がむしろ異常と言えるでしょう。

問題は標準偏差そのものの絶対値ということでしょうか。それよりも歪度(わいど)が大きく(分布が点数の低い方に偏っている)て、尖度(せんど)も大きい(分布が広がっている)のだとすると、有能と無能の差が大きくて、無能が多いということになりいろいろと社会生活に支障が出て来そうです。

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