遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

変曲点に関する考察

先日日向坂46の渡邉美穂さんの卒業セレモニーが終了しました。ブログによると日向坂メンバーとしての活動は既収録分が中心だと思いますが7月末までとのことです。

初期に卒業した長濱ねるさんは事情が特殊なのでそれを除くと、ひらがなけやき時代には卒業がなかったので、日向坂としては柿崎芽実さん、井口眞緒さんに続いて彼女は3人目の卒業者となるのでしょうか。

初期ひらがなけやきは立場がはっきりしない欅坂46の2軍としてさまざまな辛酸を嘗めてきたのですが、欅坂の内部自然(必然)崩壊により俄然その存在感が増し、今では46シリーズの内で最も微分値としての伸びが大きなグループに成長しています。方向性が異なるので乃木坂との直接比較には意味はないのですが、メンバーの個性が強く、今のところ全員選抜であることもあり、明確なグループ内地位の差、乃木坂に例えればほぼ固定選抜とほぼ固定アンダーというカースト制のようなものはない仕組みになっています。

ただ、今回までに卒業して来たメンバーのグループ内での相対的位置づけは、運営的にもファンの人気的にも微妙に異なるのは当然で、誤解を恐れずに分類すれば、

柿崎芽実 運営推され、ファン人気高

井口眞緒 運営推されず、ファン人気低

渡邉美穂 運営推され、ファン人気高

というように2分されているのが実際のところでしょう。芽実さんはストーカー行為被害を受けていたことや、眞緒さんの場合はその他の事情もあったようなので卒業は必然だったのかもしれません。それに対して美穂さんの卒業はブログの内容からある程度推察できていたものの、やや唐突感がある上、卒業必然性がファン側からは理解しにくいところもあり、何となく彼女の卒業の事実により日向坂全体の勢いの微分係数はかなり鈍化しつつあることが感じられます。

そうだとすると乃木坂の例でもわかるように、卒業の発表は続いていくと考えるのが必然的であり、次は誰かというのが気になるところです。実際卒業の可能性のあるメンバーは複数存在すると私は考えていますが、日向坂全体の傾向からして、今後の卒業者のうち芽実さんや美穂さんのような人気メンバーの卒業ではなく、眞緒さんのような比較的人気低位のメンバーでかつ目立ったスキャンダルもない人の卒業があれば、私たちからは見えない部分である日向坂の謂わば状態変数を推察する鍵になると考えられます。

そんな中で今最も心配なのは私の一推しである高瀬愛奈さんの動向です。彼女はミーグリ購入をファンに強制する営業活動も控えめで、いつも出すぎない程度の控えめさで活動されているようなのですが、4期生の加入という外部摂動も予定されている中でその立ち位置がこれも相対的にさらに後退することが予想されます。グループにとっては単なる新陳代謝の一部なのかもしれませんが、本人とファンにとっては致命的な事象なのでそこは慎重に運営も対処してほしいと願っています。

これは何も一人のメンバーの進退に関する希望ではなく、グループが停滞期(飽和期)を迎え、必然的にその後の衰退期に入っていくとき、対処を間違うと乃木坂のように壊滅的な最期につながり、メンバーもファンも誰も幸せになれない状況になってしまうからです。持続可能性は非常に実現の難しい目標であり、普通は終局に向かって穏やかに粛々と必要なことを準備し進めていくのが肝要であって、最後までブレーキを緩めなかった結果として崖から転落することがないようにしたいものです。幸い不幸な前例としての乃木坂46といういいお手本があるのですから。美穂さんの昨日(2022年7月2日)のブログの表題が「GOOD LUCK」であり、万が一にもそんなことはないとは思いますが、これが皮肉の表現であったらというのが確率ナノレベルの心配です。

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