遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

節電ポイント

予算が1784億円らしいです。

少しググってみたところ米国の実績であり(2011年の記事※1)年代は古いものの、ガスタービン発電所の建設単価が10億円/万kW程度のようです。今の為替を考慮し、さらに単価が当時の2倍になったとして29億円/万kWと考えると、節電ポイントを原資として60万kWのガスタービン発電所が建設できそうです。ただ、日本だとガスパイプラインがどこにでもあるということはありませんので、既設の発電所の空地に建設するとし、付帯設備等で1.5倍の費用がかかるとして、さらに容量市場が開始される2024年度までの2年間+1年の3年間で設備費を償却するとすると、費用は1.5÷3=0.5なので120万kWのガスタービン発電所が建設できるわけです。しかし当然燃料費もかかるので天然ガスの熱量単価kWhあたり10円、送電端効率を25%とし、8時間×10日/年発電すると仮定すると0.96万円/kW・3年(0.96億円/万kW・3年)が上記設備費に加わりますのでおよそ15.5億円/万kWとなって、100万kW程度の発電所が建設・運転できそうです。(上記の1784億円だけで)

まあ実際には除却費やメンテナンスコストも必要ですので難しいかもしれませんし、不足を補う電力が100万kWでいいのかわかりませんが、おおよそその程度の費用ということです。

今冬までに本格的にDRが普及することは考えにくいので、もう少し早く100万kWの発電所建設を行っておけばよかったのではと思わないでもありません。もちろんこの費用の原資は税金ではなく託送料金であるべきなのですが、一般送配電事業者は発電所を持てないらしいので、やはり税金で建設するのでしょうか。

ところで世間の皆さんは効率に優れたコンバインドサイクルガスタービン発電所がお好きのようですが、ごく短時間しか運転機会のない発電所ならより安価なオープンサイクルガスタービンでよいのではと素人ながら考えます。

日本にせめて中期的な観点で政策立案ができていればというようなありもしない妄想を抱きそうです。

※1 https://response.jp/article/2011/10/17/163906.html

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(計算の数字に自信がないので、詳しい方はぜひ間違いを教えてください。「エロいひと、教えろください」ですね。(古い))