何だか表題が色即是空に似ていますが非なるものです。いや、結果的には同じことか。
円安が更に急速に進行するはずと考えドル建てMMFを少しだけ買ったら、どこかの国の総理大臣と中央銀行総裁が相談して、官房長官が「急速な円安は...」というような会見をしたらしく、注文したMMFが約定する頃には2円近く円高になって、表題の通りのことが起こりました。
ほとんど予知能力があるのではないかと思われるようなタイミングですが、結果は私の資産がいつも減少する方向ですので、悪夢としか言いようがありません。
為替介入が事実上不可能であるなら、円高に誘導するためには国内の資金流動性を下げかつ政策金利を上げるしかないので、それによる金利上昇が国内景気にどう影響するかが問題です。景気が悪くなって賃金が低下するなら、年金はマクロスライドにより更に給付水準が下がるので年金生活者はあぼーんであり、何かのきっかけで景気がよくなれば更に物価高が進行し、その場合でもマクロスライドにより年金は十分上がらずに年金生活者はあぼーんであって、いずれにしても将来に明るい材料はありません。
ですが、これは年金生活者だけの問題ではなく、それを見ている現在の若者の経済意識にも影響しますから、まあ全体的に明るい材料はないということで一件落着ですね。
どうなる日本。やはりMMFを買い足すか。それが果たしてリスクヘッジになるのか。どうする私。
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