遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

マイナンバーの使い道

今日いつも使っている銀行のオンラインバンキングの登録に携帯電話の番号を追加しようとしたら、本人証明書が必要と書いてありました。
本人証明に使用するものとしては、写真があるマイナンバーカードか運転免許証が最強で通常このうちどちらか一つで完了します。その他だと例えば健康保険証と住民票などの合わせ技が必要になるのが普通です。
ここまで来てはたと気づきました。
今銀行口座とマイナンバーを紐づけるのは本人の申請が必要で基本的に自由です。しかし、運転免許証も健康保険証もいずれマイナンバーカードに統合されます。そうすると事実上、銀行の手続きに必要な本人確認書類としてはマイナンバーカードしかないことになり、必然的にというか自然にマイナンバーと銀行口座は自動で紐づくのでしょう。
詳しくは知りませんが、マイナンバーが印刷されているカードの裏面情報がなくても、表面の情報から個人の特定はできるそう(健康保険証の統合手続きには表面の情報だけで完了することは政府の案内にも明記されていました。すなわち表面の情報だけで個人がユニークに特定できるなら各個人に対して附番されているマイナンバーとは自動的に紐づくはず)ですので、もう逃げられそうにありません。
健康保険証の統合に政府が熱心なのは、表面上は他人の保険証を利用する犯罪を防止するためらしいですが、これは顔写真付きの健康保険証を発行すれば問題ないはずです。世間ではマイナンバーに健康保険証が紐づけられることによって、保険証利用時に取得できる個人の医療情報を他国に流すためという風説が流布していますが、これを確証づける証拠の一つになりうる事実だと思います。
さらに、統合することにほとんどメリットが感じられない運転免許証の統合に熱心なのは、最初に書いたように銀行口座の紐づけが本当の目的なのではないかと勘繰りたくもなります。
ここで肝要なのは、本人同意が必要なはずの紐づけが、本人確認という目的を通して明示的に紐づけられてしまうことです。すなわち本人確認に使用したから口座との紐づけにも同意したということになってしまえば(政府からすれば「してしまえば」)自動的に処理が完了するということです。
ここまでして個人の財産を明示的に把握するのは、昨今のコンテクストでは金融資産への直接の課税を同意された形で実施するためかもしれません。現在でも税務署は個人の銀行口座の中身をすべて見ることができるそうですが、自動的かつ明示的に把握すれば合理的・効率的・合法的に金融資産税を国民から簒奪することが可能ということは念頭に置いておいた方がいいのかもしれません。政治資金も対象の議員が特定された段階(企業から個人議員のパーティー券として金が渡った段階や政党から所属議員に資金が配分された段階)で、額と資金元を合法的かつ自動的にマイナンバーに紐づければいいのに。「隗より始めよ」が当たり前ではないのですか。公務員(国家、地方問わず)も同じだと思います。

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