遅れ先立つほどへずもがな

  きらきら輝き覚えた 君を見上げるように

商用電源周波数変動はランダムウォークなのかそうでないのか

60Hz電源周波数計測サイトというページ(https://powerk95.zapto.org/)(2023年12月3日現在は変更されているhttps://powerk95.net/)があるのを最近知り、何度も開いてしまいます。周波数の変動はランダムウォークなのかと思いたくなりますが、60Hzから外れるとそこに戻す制御が働くのでランダムウォークの定義には当てはまらないはずです。
リアルタイム(当然通信の遅れはあるでしょうが)で見ていると、±0.1Hzを超えたあたりで思わず力が入ってしまいます。しかし、昔と違って今は周波数低下が電力系統の安定度を決めるファクタになっていないので、実際のところは59.8Hzを下回っても小規模系統を無視すれば何も起こらないはずで、無用の心配をしているだけと毎度気づいては自分でも呆れています。
この計測はどのように行っているのでしょうか。家のコンセントに周波数計を付けてパソコンで記録すればよいのでしょうか。コンセント(アウトレットやソケットというべきか)で計測すると、自宅の大容量の電気機器の入り切りで位相跳躍が発生してしまいそうな気がしますがそうでもないのかな。行き切りの系統の末端負荷が変動しても電圧は影響が出ても位相は変わらないかもしれません。電気工学に疎いので勉強しなければ。
ところで少し調べたところではこのような用途の民生用周波数計は販売されていないようなので、パソコン接続機能があるテスタ(周波数計測機能のあるもの)で自作しようかと思って日本橋へ出かけて行ってテスタを眺めていたのですが、テスタを常時稼働させて100Vにプローブをつなぎっ放しというのも怖いような気がして実行できていません。20:1くらいのトランスをかませて5Vくらいに降圧し、大きめの抵抗を直列にして短絡時の電流を抑制できるものを作れば(当然ヒューズあり)安全に計測できそうですが、そこまでするかなあとも思います。計測はテスタでなくてオシロで行うべきかもしれません。
上記のサイトでもCSVファイルがダウンロードできるようです。ただ、7時間程度しかファイルに残らないようですので、定期的にダウンロードする必要がありそうです。
1秒周期で計測した周波数データがあれば、電力系統の制御の短時間変動抑制能力の評価ができますので、経時変化や時間帯、季節毎などで分類すると面白いかもしれません。また出力が上下限に張り付いていない発電機の容量と、制御能力の関係も見てみたいものです。
ところでサイトのドメインにpowerk95という文字が含まれていて、特にK95の文字には緊張が走るような気がするのは私だけでしょうか。(笑:ちなみにググってもおそらくヒットしません)

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※urlが変更されているので更新しました。