気になったので調べてみました。
ちなみに調べる前の私の認識は「旧暦4月から6月が夏」というものでした。
ネット上のどの情報が正しいのかわかりませんが、「夏」は旧暦において月くぎりでは4月から6月、節くぎりでは立夏から立秋の前日までであるらしく、一般的に「暦の上では」というときには後者のことを指すようです。
今年の立夏は新暦でいうところの5月5日(定気法。恒気法では5月8日らしいが一般的には前者らしい)であり、立秋は8月7日(定気法。恒気法も同じ)ですので、5月5日から8月6日までが「暦の上の夏」ということになりそうです。とすれば、「5月は暦の上ではもう夏です。」という表現は5月が新暦の5月のことを指しているのであれば完全には正しくなくて、「5月5日から31日までは暦の上では夏の範囲に入っています。」または「今日5月8日は暦の上ではもう夏です。」と言うべきでしょう。また旧暦5月のことを指しているのだとすると、夏も半ばの月になっているのに「もう」という表現があるのは不自然です。まあ、文脈からして新暦5月のことを念頭に文章を書いておられると拝察します。
5月4日までは「暦の上では春」だったんですね。とは言え今年の気温推移ではそれは違和感があるようにも感じます。ちなみに今年の旧暦4月1日は新暦では5月1日、旧暦6月30日は新暦では7月28日だそうです。今年は新暦と旧暦のずれが1月程度のようですので、月区切りだとほぼ「5月は暦の上ではもう夏です。」が通用しそうです。ただ、新暦7月末だとまだ完全に夏本番というときですのでさすがに7月29日から秋だと言っても「可哀想な人」の烙印を押されそうではあります。
難しいですね。
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